そんなときだった。 「はる、最近どうした? お前、後輩の彼氏とうまくいってないのか?」 弓道部の2年、小嶋祐介(コジマユウスケ)がそう言ってくれた。 冬休みもあと2日。 学校が始まる直前のこと。 「ゆーすけ…。」 「なんだ?どうした?」 優しく、目をあわせてくれた。 その優しさに、張っていた糸が切れてしまったみたい。 涙があふれた。