そうだよね。

ほんと、客観的にみたら、水口さんと私なんて、どう見ても不釣り合い。

あんな素敵な人と付き合ってる私って相当ラッキーだと思うよ。

「コンパの時も、ほとんど二人の世界で話してるなーなんて思ってたけど、まさかこんなに早くカップルになっちゃうとはね。すごいな。運命だね。」

運命。

運命か・・・。

確か、水口さんもそんなこと言ってたっけ。

運命ってどちらか一方的なもんなんだろうか。

私がそういうのに疎いだけ??

どうして、こんなに早くお付き合いを始めることになったのかとか、実は結婚前提にお付き合いしてるだとか、一通りのことを話した。

話し終わって、全部言い過ぎた?ってちょっぴり後悔。

こういう時って、どこまで話せばいいのかわからなくなっちゃうんだよね。


いつの間にかアユミの目がうるんでいた。

へ??

「ちょっとー、ハルナ-。よかったじゃないの!元彼に振られて落ち込んでる時は、私も本当にどうしてあげたらいいかって悩んでたけど、こんないいご縁がすぐ近くにあっただなんて!とうとうハルナも幸せつかんだね。」

アユミって、いいやつだ。

本当にかわいい。

でも・・・

結婚前提っていっても、本当に結婚するかはまだわからないのよ!

って言いそうになったけど、そこは、だまっておいた。

なんとなく。

「ねーねー。急な提案なんだけど。」

アユミがいきなり私の方に身を乗り出した。

「ダブルデート計画しない?」

「ダブルデート?」

「うん。」

「どのカップルとどのカップルよ。」

ちょっと面倒くさい気持ちになりながら、ワインを口に運んで突き出しのチーズをかじった。