座席にもどってパソコンを見ると、メールが一件届いていた。

誰からだろう?

メールを開くと、タツヤからだった。


『今晩飯でもどう?』

タツヤから送られてきたのは、もう1時間も前のことだった。

さっきの会話の前に送ってきてたんだ。


ようやくのお誘いですか・・・。

だけど。

よりによってだよね。

なんとも間の悪い。

返信せずに、そのままパソコンを閉じた。


書類の束を整理しながら、

『そういうの好きじゃない』

さっきのタツヤから言われた一言が頭の奥の方でぐるぐる回った。

それがどうしたっての。

タツヤに好きじゃないって言われたところで、どーってことないし。


時計を見たら、17時半をまわったところだった。

今日は大事なデートの日だから、そろそろ仕事の片付けしよっか。