なんとなく一番乗りは避けたくて、待ち合わせ時間3分過ぎに着いた。

すでに、女性陣二人はそろっていて、男性陣も一人を残すのみ。

「こんにちわ。」

努めて冷静に、振る舞う。

男性陣は、明らかに若い。

間違いなく、20代。

私を見るなり、少し緊張した表情で会釈をした。

きっと対象外なんだろね。

心の中でため息。

最初から想定してたことだけど、やっぱりショックなもんね。

あと残す一人は、どんな男性だろ。

アユミが私の耳元でささやいた。

「最後の一人、きたきた。」

アユミの視線の方に目をやる。


・・・。

落ち着いた佇まい、柔らかい表情。

私たちを見るなり、優しい笑顔で会釈をした。

とても自然で、嫌みのない雰囲気をまとった男性だった。

この男性は・・・

30代?!