「どうせ今日は暇だし。で、相手はどんな人たち?」

「えっと。商社の営業マンらしい。年齢はいろいろみたい。」

「ふうん。商社か。なんだか遊び人多そうだけど。何人くらい集まるの?」

「私たちは三人。相手も三人。」

「了解。じゃ、待ち合わせ場所教えて。」


アユミからの情報を手早く手帳に書き写した。

商社か。

確かむかーしむかし、商社のメンバーと合コンしたことあったけど、

あまりに軽いノリすぎてしんどかった記憶がよみがえってきた。

どうせ私が一番年長だろうし、ここはどーんと構えておこう。

誰かいい人見つけるとかいうよりも、勉強勉強。

これから出会うすてきな男性をゲットするための。


なんて、思いながらも、その後必死に小顔マッサージにあけくれた。

期待する時ほど、いい結果が得られないのも経験済みなのにね。

こうやって学習できないから、大きな失敗をするわけで。


そして、一番お気に入りのクリーム色のワンピを着て、待ち合わせ場所に向かった。