「あいあい、日曜にどうしたの?」

重たい体を起こしながら聞いた。

「あ、寝てた?ごめんごめん、ってもうお昼の12時だよ!いつまで寝てるの。」

「三十路の休日は睡眠とることが一番鋭気を養えるもんなのよ。アユミのようにまだ20代を謳歌しているのとは訳が違うわ。」

そう、アユミは同期だけど私よりも2歳下。

「もうー。おばちゃん的発言はやめてよ。せっかくいい話持ってきたのに、話す気なくすわ。」

「え?なになに?いい話って?」

急に目が覚める。

私もげんきんな性格だわ。

「夕方、出てこれる?」

「まさか合コンとかじゃないでしょうね。」

「そう、そのまさかの合コン。」

「うそでしょ?合コンで、私みたいな三十路女が誘われるわけ?」

「っていうか、今日来る予定だった友達が急に来れなくなって、人数あわせ。」

「アユミ・・・正直すぎるって。」

あまりに正直な言い訳に逆に吹き出した。

「ごめんごめん。頼める人、他に誰も思いつかなくて。」

「いいよ。」

「え?本当?」

自分でも驚くほど即答だった。

今まで合コンなんて一番不得意で軽蔑するに価するものだったはずなのに。