ここは、私に任せて!と、安くておいしいお寿司屋さんまでミユを引っ張っていった。

体が軽くて気持ちいい。

私にとっても久しぶりに食べるお寿司だった。

二人で思う存分食べ尽くした後、ミユがぽつりと言った。

「本当はタツヤさん、なんでしょ?」

「え?」

急にタツヤの名前を言われたことに動揺が隠せない私。

「ハルナは最初っからタツヤさんに運命感じてたんじゃないの?」

「そんなことはないけど・・・」

「もっと知りたいって思ってたって言ってたじゃない。」

「うん。」

「それは今も変わらない?」

私は無言でこくりとうなずいた。

「どうしてそう思ったの?」

聞いてみた。

「うちに来て話してる時のハルナの表情見てたらすぐにわかったわよ。タツヤさんに気持ちが傾いてるって。じゃなきゃ、ナオさんみたいないい男を離そうなんて思わないでしょ?」

それはまぁ・・・

あまりにはっきり言われて顔が熱くなってきた。

「でも、今のタツヤさんはやめとくのよ。幸せにはなれない。」

「それでもタツヤにもっと近づきたいと思ったとしたら?」

胸がドキドキする。

「幸せになれるって思える時まで待った方がいい。もし、それまでに他にいい出会いがあればそっち優先。」

手厳しいミユの言葉に少しだけショックを受ける。

だけど、私を大切に思ってくれてるからこそのアドバイス。

とりあえず、今はダメってこと。

それは私にも理解できていた。