雑踏の中、しばらく二人無言で歩いた。
思いの外、私の気分はすっきりとしていた。
今まで言いたくて言えなかったこと、ナオに伝えることができたせい。
ミユが急に立ち止まって言った。
「お腹すかない?」
意表をつく言葉に思わず笑ってしまう。
「すいたっちゃ、空いたかも。」
「何か食べようよ。」
「でも、おうちは大丈夫なの?旦那さん一人で。」
「なんとなく、こういう予感がしててさ、お昼の用意もしてきたから時間は気にしなくて大丈夫!」
さすが。
相変わらずの用意周到。
「じゃ、ランチに付き合ってもらっちゃおうかな。」
「もちろんよ。」
ミユは明るく笑った。
「何食べる?」
「お寿司。」
「え?たった今私が彼と別れたってのに、お寿司って?!」
「何いってんの。ハルナの新しい門出の日じゃない。お寿司でもぱーっと食べよ!」
「って、ミユが単に久しぶりに身軽で出てきたからお寿司が食べたいだけじゃないの?」
「図星。」
ミユは私の鼻の頭を人差し指で軽くついた。
思いの外、私の気分はすっきりとしていた。
今まで言いたくて言えなかったこと、ナオに伝えることができたせい。
ミユが急に立ち止まって言った。
「お腹すかない?」
意表をつく言葉に思わず笑ってしまう。
「すいたっちゃ、空いたかも。」
「何か食べようよ。」
「でも、おうちは大丈夫なの?旦那さん一人で。」
「なんとなく、こういう予感がしててさ、お昼の用意もしてきたから時間は気にしなくて大丈夫!」
さすが。
相変わらずの用意周到。
「じゃ、ランチに付き合ってもらっちゃおうかな。」
「もちろんよ。」
ミユは明るく笑った。
「何食べる?」
「お寿司。」
「え?たった今私が彼と別れたってのに、お寿司って?!」
「何いってんの。ハルナの新しい門出の日じゃない。お寿司でもぱーっと食べよ!」
「って、ミユが単に久しぶりに身軽で出てきたからお寿司が食べたいだけじゃないの?」
「図星。」
ミユは私の鼻の頭を人差し指で軽くついた。