更衣室に入るまで、ずっと涙が止まらなかった。

結局、私は何のためにタツヤと会ったんだろう。

逆に私が慰められているみたいだった。

何も言えなかった。

タツヤの姿は、私の知ってるタツヤじゃなかった。


だけど。


このままタツヤと離れてしまうことに言いようのない恐怖に似た感情がわいていた。

どうなるんだろう。

私は。


その翌日、タツヤは退社していった。

とても静かに。