帰り道、半分衝動的にタツヤにメールを送った。
『お礼、いつがいい?何でも好きなものご馳走するよ。』
自分でも驚くほどに素直に。
今はタツヤのことが知りたいと思っていた。
ナオよりも、そういう機会が少ないから?
タツヤとはつきあいは長いけれど、本音の部分でぶつかったことが今までなかったから。
知ってるようで本当は知らないことがたくさんあるのかもしれない。
「知りたいって思う気持ち」が、あるかないか。
ミユはそれが決定打だって言ってたけど。
今はまだ、タツヤを選ぶ自信も勇気も私にはない。
だからこそ、まずはタツヤを知っておきたいって思った。
メールを送ってから30分ほど経った頃、携帯が鳴った。
タツヤからだった。
「はい、私。」
「あ、俺。今大丈夫?」
「うん。今駅のホーム。もうすぐ電車来るんだけどね。」
「デートの帰りぃ?」
少しおどけた調子のタツヤが言った。
「違うって。学生時代の親友と会ってたの。」
「ふうん。」
真面目に答えたら、タツヤの声のトーンも落ち着いた。
正面から向き合ってほしい相手には、自分も真剣に向き合わないとだめよって、ミユに言われたんだよね。
いつまでも、おちゃらけた関係を崩せないなら、そこで終わってしまうって。
『お礼、いつがいい?何でも好きなものご馳走するよ。』
自分でも驚くほどに素直に。
今はタツヤのことが知りたいと思っていた。
ナオよりも、そういう機会が少ないから?
タツヤとはつきあいは長いけれど、本音の部分でぶつかったことが今までなかったから。
知ってるようで本当は知らないことがたくさんあるのかもしれない。
「知りたいって思う気持ち」が、あるかないか。
ミユはそれが決定打だって言ってたけど。
今はまだ、タツヤを選ぶ自信も勇気も私にはない。
だからこそ、まずはタツヤを知っておきたいって思った。
メールを送ってから30分ほど経った頃、携帯が鳴った。
タツヤからだった。
「はい、私。」
「あ、俺。今大丈夫?」
「うん。今駅のホーム。もうすぐ電車来るんだけどね。」
「デートの帰りぃ?」
少しおどけた調子のタツヤが言った。
「違うって。学生時代の親友と会ってたの。」
「ふうん。」
真面目に答えたら、タツヤの声のトーンも落ち着いた。
正面から向き合ってほしい相手には、自分も真剣に向き合わないとだめよって、ミユに言われたんだよね。
いつまでも、おちゃらけた関係を崩せないなら、そこで終わってしまうって。