その時―――・・・

「おい、綾に何かようかっ?」

男達は一回固まった

「てか、俺さ~
 片山くどいちゃったってことだよな?」

男の1人は爆笑しだした

「どうした?綾」

俊輝は私に尋ねた

「あ~彼氏さん!
 こいつやめといたほうがいいっすよ!
 中学の頃くそ太ってて
 めっちゃいじめられてたんすよ~!
 調子こくからって女子にも嫌われてて
 今はだいぶ変わってて俺好みなんだけど~」

何で中学の頃のこと知ってんの!?

私は体に震えが止まらなくなった

涙が溢れだす

何で言うの?

いやだ・・・

私は男達を突き飛ばして走っていった

トイレに駆け込んだ

「綾~!」

一時して俊輝の声がした

私は出て行かずにずっと泣いていた

きっと俊輝軽蔑してる

いじめられてたなんて知られたくなかった

否定も出来なかった

だって・・・真実は真実だから・・・

「・・・うぅ・・・」

私は俊輝に聞こえないように

声を殺して泣いた

~♪

ケータイがなって驚いた

「綾っ!?」

俊輝の声がした