あっという間に

私達は家の前まで来ていた

「本当、隣の家でよかった」

私達は家の前で立ち止まった

「綾に会いたい時すぐに会えるな・・・
 俺に会いたくなったらいつでも来いよ!」

俊輝は笑顔で私の頭を撫でた

「うん!ねぇ俊輝は今幸せ?」

「・・・あったりまえだろ!」

俊輝の言葉に自然と笑顔がこぼれる

「今日、俊輝の家行きたい」

「いいよ」

私は自分の家に入らず

俊輝の家へ来た

「おじゃまします・・・」

「勝手に入っていいのに~
 俺の部屋行くか!」

私は靴を脱いで俊輝の案内した部屋に入った

「待ってて」

俊輝の部屋はきれいに片付いてた

ガチャ―――・・・

「俊輝の部屋って・・・」

私はドアの方を見た

そこには俊輝じゃない男の人がいた

「・・・綾ちゃん?」

男の人は私の横に座った

「綾ちゃんだよねっ!?
 俊輝から話聞いてるよ!
 俺、俊輝の兄の翔太って言うんだ!
 よろしくね~」

俊輝のお兄さん・・・?

そういえば顔も似てる気がする

「私は片山綾と言います
 よろしくお願いします・・・」

「綾ちゃんかわいい~!!
 俊輝毎日綾ちゃんのこと話してるよ!
 ・・・俊輝とどこまでいった?」

「えっ!?!?」

いろんな意味で戸惑ってると

ドアが開いた

「兄貴っっ!?」