ずっと緊張していて

1日が終わるのが早く感じた

「綾っ!・・・告った?」

伊織は教室の角に私を連れて小声で言った

「まだなんだあ・・・
 でもさっき放課後教室に居て
 って言われた・・・」

内緒って言われたけど

伊織に隠し事なんて出来ない

「えっ!?それってあっちも・・・」

「わかんない
 でも私は放課後言うつもり・・・」

「頑張ってね!」

伊織の笑顔にいつも励まされる

私は席に着いて

みんなが帰っていくのを見ていた

「綾ばいば~い!」

「うん!」

伊織はウインクをして教室を出た





とうとう2人きりになってしまった





重い沈黙が流れた

「・・・俊輝から話して?」

私は俊輝の方に体を向けた

俊輝は一度私を見て

また下を向いた

「・・・・・・まず昨日ごめん」

私は何も言わずに頷いた

「綾は・・・俺の事どう想ってるんだ?」

いきなりの質問におどろいた

「私は・・・その事で話しがあって・・・
 だから・・・その・・・」