ガッ―――・・・!!!

いきなりの鈍い音にびっくりした

「きゃあっ!!」

俊輝が斗馬を殴った

「てめぇだったのかよ・・・
 俺のフリして遊んでたの
 まぢてめぇぶっつぶす!!」

初めて見た俊輝のキレる顔



『信じてくれない奴なんて
 恋人じゃない』



そう言ったの俊輝だよ?

やっぱりいやなんだよね・・・

何度も何度も斗馬を殴る俊輝・・・

「もうやめて!!!」

私は涙を流しながら

俊輝と斗馬の間に入った

「綾・・・」

「もうやめてよ・・・
 殴るなんて俊輝らしくないよお・・・」

私は両手で顔を覆い

大粒の涙を流し続けた

その時

俊輝が私のあごを掴んで

私にキスをした

「え・・・」

「ごめん綾」

それだけ言うと俊輝は私を抱きしめた