「個人的な考えなんだけどさ~
 綾、自分で気付いてないと思うけど
 きっと俊輝のことスキなんだと思うよ?」

「え?
 ・・・やっぱりそうなのかな?」

私はカンを口にくわえたまま答えた

「私的にだけどね~
 なんか綾、俊輝と喋ってるとき
 いつも嬉しそうで乙女って感じする」

伊織は微笑みながら言った

「今日の喫茶店の時だって
 なんかすごく俊輝のこと
 大好きって目で見てた」

「そんなことないよ~お」

「親友の考えだよっ!
 綾、もっと俊輝をそういう目で見てみれば?
 綾にスキな人が出来たらすごく嬉しいし
 なんでも相談聞いてあげたいとも思う
 私綾のためなら何でもするからね!」

伊織の言葉に胸がギュっと締め付けられた

哀しくて締め付けられてるんじゃない

嬉しくて・・・

「私、俊輝のことスキになってもいいのかな?」

伊織はそう言ってくれるけど

私ももう気付いているんだ

私自身の気持ちに・・・

「私は綾のスキな人なら
 誰だって力になるよ」

伊織でよかった

「伊織、大好き」

「私も」

私と伊織は空が明るくなるまで話続けた

「眠たいね」

伊織はあくびばっかしてる

私は酔いが覚めて伊織の話を聞いていた

「綾~頑張ってね~」

伊織は眠たそうな声で私の肩に頭を置いた