私はいつも通り俊輝と帰った

「今日楽しかったな」

私は静にうなずいた

「話、聞いてくれてありがとな」

また静にうなずいた

「俺、そいつを恨んでる
 だけどなんか今考えると
 信じてくれないやつなんか恋人じゃねーよな」

俊輝への好意に気付いた私は

なんの返事もせずに

ただうなずくばかりだった

「俺、新しい恋しよー」

俊輝は背伸びをして

大きな声で宣言をした

「うん・・・!
 頑張ってね!私応援してるよ!」

私は立ち止まって俊輝の顔をちゃんと見て

まっすぐ言葉にした

「・・・さんきゅー」

最初はいきなりの私の言葉に

驚いて固まっていたけど

すぐに笑顔をこぼして私の頭を撫でた

「まぢ分かってくれんの綾だけだわ~
 綾にしよっかな~」

「えっ!?何をっ!?」

私の鼓動が高まる

「ん?・・・好きなひと!」

えっっ!?!?!?!?

「それ・・・」

「なんてな!ははは!!
 ごめんな、そんな冗談」

ズキン―――・・・