俊輝は人差し指を口の前にたてて

片目を閉じてウインクをした

ドキッ―――・・・

その姿に私の心臓がうるさく騒ぐ

こんなにもスキだったなんて・・・

「んじゃ・・・
 お言葉に甘えようかな・・・」

レジを済ませる俊輝を見て

私はきっとずいぶん前から

俊輝のことを想っていたのだと思った

もしかしたら入学式のあの日から

私は俊輝のことがスキだったのかもしれない

そう考えてる内に

ファンデーションを塗ってる顔が

ますます赤くなるのが分かった

火照る私を見て伊織が顔をのぞいてきた

「綾~?もしかして~?」

伊織はにやけながら俊輝の背中に指を差した

「なっ!何よー!!!」

私は伊織を叩いた

「どうした?
 まっ行くぞ!!」

俊輝の言葉で私たちは店を後にした

その後は映画を見たあと

ゲームセンターに行って

プリクラを撮ったりして

すごく楽しかった