俊輝とは毎日一緒にいるのに

こういう場所で2人でいるのは

とてもじゃないけど気まずい

私は来たパフェを頬張りながら

俊輝の目線をはずした

「ねえ…そういえばさ?」

いきなりの俊輝の言葉に一瞬あせった

「うっうん!?何?」

声が裏返りパフェをそのまま飲み込んでしまった

「そういえば綾って好きなひと……いんの?」

俊輝の言葉にパフェを詰まらせてしまった

「ケホッケホッ…何いきなり……」

「ごめん、大丈夫か?
 ……いや俺さ他の学校に彼女いたんだけどさ」

俊輝はタオルを差し出して

深刻な顔をした

「でも昨日別れちまったんだ」

え?

俊輝に彼女いることもしらなかったのに

別れたなんてさらに驚いた

「何で?どうしたの?
 私でいいなら聞くよ・・・?」

いつもは強気な俊輝がへこんでいて

とても変な感じがした

「2年前に告られて付き合ってたんだけど
 めちゃくちゃスキで大事だったんだ
 だけど・・・」

俊輝は涙を浮かべた

「ちょっ・・・え?」

「誰か知らねえけど俺のふりをして
 女と遊びまくってるやつがいるらしいんだ・・・
 そいつが女とキスしてるとこ見て
 彼女が俺と勘違いして・・・
 昨日聞かれたんだけどほんと知らなくて
 でも信じてもらえなくて・・・」

俊輝は本当に辛そうで

私は何もいえなかった