『綾!』

私は目を覚ました

私は俊輝の部屋に居た

『やっと起きたか・・・』

声の方向を振り向いた

そこには俊輝の姿があった

『おはよ』

私は喜びのあまり俊輝に抱きついた

『会いたかった・・・』

俊輝はいつものあの唇でキスをした

「私も・・・会いたかった」

何度もキスをして

強く強く抱きしめあった

『彼氏できた?』

私は首を横に振った

『よかった・・・』

俊輝は更に強く抱きしめた

「彼氏なんか作んないよ・・・
 俊輝が誰よりスキだもん
 俊輝以外愛せない」

俊輝は体を離した

『綾ありがとう・・・
 俺も綾に彼氏が出来たらいやだけど
 本気でスキになった相手ができたら
 遠慮なんかいらねーから
 そいつと付き合って幸せになってくれ』

俊輝は寂しそうで・・・

でも笑顔で微笑んでくれた

「え・・・」

『俺は綾を幸せにしてやれなかった
 だからもしスキになった相手がいたら
 そいつと結婚して
 お腹の子供育ててやってくれねーか?
 それが俺の今の望みだ・・・』

そんなことできないよ・・・

でも私は首を縦に振った

『分かったな?偉いぞ!』

私は泣きそうな顔で俊輝に笑った

『よし、んじゃもう帰れ綾
 ここは綾の居る世界じゃない』

「え・・・?
 私まだここにいる!」