「綾!?」

あ・・・・・・

私は正気に戻ったが

目から涙が出ていた

「ごめんね!」

私はタオルで涙を拭いた

このタオル・・・

俊輝に結局返せなくて

私が持ってる大切な物・・・

「綾・・・ちょっと!」

斗馬は急に立ち上がって

私の手を引いて教室を出た

「授業中だよっ!?」

「・・・」

斗馬は屋上につれてきた

「ここでなら泣いても誰も分かんねーだろ」

斗馬は私に笑いかけてくれた

こういうところやっぱり俊輝とかぶるな・・・

「ありがとう」

私はタオルに顔を埋め

斗馬にも見られないように泣いた

「斗馬・・・私本当はめちゃくちゃ寂しいの・・・
 家も隣で窓開けたら俊輝が笑ってくれそうで・・・
 でも本当に明かりさえもついてなくて・・・
 毎晩毎晩泣いてたりするんだ・・・・・・
 でも俊輝は私を守って・・・」

私は泣き声で斗馬に言った

「寂しいのは当たり前だろ!
 彼氏が死んで寂しくないヤツなんて
 どうかしてるよ!
 相談してくれてありがとう・・・」

斗馬は私を引き寄せて

斗馬の肩に頭を置かせてくれた

「あとね・・・信じてもらえるか分かんないけど
 ・・・私今お腹の中に赤ちゃんいるの・・・」

私は思い切って言葉にした

「やっぱりね・・・何か薄々気付いてたよ
 最近綾お腹大きくなってたし
 俊輝との子供だろ?
 それきっと俊輝の生まれ変わりだよ!
 何かあったらいつでも相談乗るぜ?」

私は斗馬の優しい言葉にまた涙した