俊輝が

私を・・・守った?

「俊輝君、誰よりも早くタクシーいることが
 分かったみたいで
 綾を咄嗟に抱きしめてかばって
 最後まで綾を守ったのよ・・・
 だから綾は今こうやって
 生きれてるんじゃない・・・」

私の目から大量に涙が出てきた

私をかばって死んだの・・・?

俊輝・・・・・・・

俊輝が死ぬなら私も死にたかった

いっそのこと二人で死んで

天国でずっと一緒に居たかったよ

私はまだ信じてない

ていうか信じれない

「・・・だ」

「え?」

「・・・いやだよお・・・!」

私はお母さんに抱きついた

大きな声で涙が枯れるまで泣いた



数時間して私はまたベットに転がった

コンコン――――・・・

「・・・おじゃまします」

聞き覚えのある声が聞こえた

「伊織ちゃん、繭ちゃんまた来てくれたの?
 ありがとうね・・・」

私は扉の方を向いた

「あっ!綾がおきてる!!」

久しぶりに見る伊織と繭は

すこしやつれて見えた

「大丈夫なの!?」

繭の泣きそうな声に

伊織はもう泣いている

「迷惑かけたね・・・
 ほんとごめんなさい・・・」

私は静に頭を下げた