「・・・・・隼人さん・・・?」
急に抱きしめたせいか、妃奈が身じろぎをした。隼人は周りを見渡し、人がいないのを素早く確認する。
少し体を離し、妃奈の顎を持ち上げ、軽くキスをする。
―――こんなもんじゃ満足は出来ないがな・・・・―――
隼人は心の中で呟く。
みるみる内に妃奈の顔が紅潮していく。
「・・・・誰も居ない。そろそろ出るか?」
わざと素っ気なく言い、助手席のドアを開ける隼人。
慌てて辺りを見回し、妃奈は車に乗り込んだ。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…