あの日から一週間たった。思い出すだけで顔が熱くなる。あんなに人通りの多い場所であんな事をされたのだ。
人前でキスなんて今までしたことは無い。なんだか悪い事をしたかのように思えた。
―――でも、隼人さんはずるい。あんな事をしても顔色一つ変えないなんて。私を見てからかっているみたい―――
ふぅ、と溜め息をつきながら手元にあった資料を見つめる。
―――いけない、いけない。仕事中に余所事なんて考えちゃ・・―――
ペチン、と自分の頬を叩いた。パソコンに目を向けると、メールが届いていた。
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