どれくらい走っただろう、辺りは闇に包まれているかのようだ。 先程とは一変、車内はステレオから流れる音楽しか聞こえない。 時計を見ると、午後7時を回っていた。 ―――まだ一緒にいたい・・・。もう少し・・・・―――― ・・・こんな気持ちは今まで抱かなかった。聡志のときも。 隼人の前ではありのままの自分が出せる気がする。ありのままの自分を愛してくれる気が・・・・・。 窓の外を見ていると、隼人とガラス越しに目があった。