執事とお嬢様の恋愛なんて許されない。 そのくらいバカでも分かるだろ… 2コ下の純粋すぎるお嬢様。 今気づいたけど… すっげぇ可愛い性格した女だった。 もう遅いけど… ホントは、惚れてたのかもしれない。 俺はこんなにも自分の気持ちに鈍感だっただろうか? “執事”と言う役柄に、自分を囚われ過ぎたバカな俺。 鼻の奥がツンとした。 右手に力を込めると、俺は屋敷の門を出た。 ふと、視界に入った人物… 「…海琉?」