「はぁ…」

と、ため息がもれた


「どしたの?」


「なんでもない…」


一弥は何か言いたげな顔をした



「なんでもないよ?」



「…ばか凪」



「うるさいー」


あー…


後ろから見ても
かっこいい…


ふわふわしてる茶髪

いがいと広い背中



抱きつくように
一弥につかまっていて
少しドキドキする



1日の中で今が1番
一弥の近くにいれる時


だから


おもいっきり抱きつく



「凪?」



「ん?」



一弥は笑って

「可愛い」



「…へ?」


今、可愛いって言った!?



頭の中でリピートしてたら



一弥が笑ってた



なんだー
おちょくってるだけか…




「凪、着いたよ?」


一弥はいつまでも
降りない私を見て
首をかしげていた。



いちいち

行動が可愛いいんだよ

ばか一弥