「駅のホームで酔い潰れちゃったのは予定外だったし、
まさか声をかけてくれたのが貴女とは思わなかったけど…夢かと思った」

恥ずかしい、とか言いながらニコニコしている蓮に思わず笑った

「でも…」
と俯きながら静かに言葉を紡ぐ

「このチャンスを逃したらもう近づく事も出来ないと思って結構必死だった」
自嘲気味に笑う蓮の手を引き寄せる

「次の日も待ち伏せしちゃうくらいに」
私を見ながら悪戯っ子のように微笑んだ