記憶の中に蓮がいなかった事が哀しいけど、あの頃はテツヤだけしか見てなかった

「すごーくショックだけど、それで良いよ。そんな貴女を…好きになったんだから」
抱きしめる力を少し緩めて目線を合わせてくる

『蓮…』
熱くなってくる顔に冷たい手を当てて冷やす

「クスッ、可愛い」
お姉さんはツンデレだったのか…と一人ブツブツ言いながら手を引いて先に歩いていく蓮に顔を扇ぎながらついて行く