川べりは秋から冬を感じさせる装いである。
ススキの穂が日光を受けて、キラキラと白い波を描いている。

でも、私はそんなの感じるほど余裕ない。

だってアキラくんと並んで歩いているんだもん。

「ねぇ、まい。」

「は・はい!。」

今の不自然。変なの気づかれませんように。

「お前ってさ。………………………………………………好きな奴いるの?」

アキラくん???

息が止まるかと、思った。

振り返るといつもの、アキラくんの顔が私をじっと見てる。

心が読めない。