「あ・あれ…ん…☆」

オサゲを直そうとしたのだが、ますます絡んでしまう。家の門で何してんだ私。

私、立花 舞。中学二年生。

遅刻しそうなのに髪が直らず困っています。

「かしてみろ。」


彼は幼なじみの松下 アキラくん。同じく中学二年生。彼は器用に三編みをして、ポンと私の頭を叩いた。

「ホイ。できた。」

「ありがとうございますですぅ。」

のんびりお礼。

「時計見て!後10分しかない。」

「ひやぁ~です。」