「っ……う……っ……わぁぁぁぁぁぁっ!!」


 外で美沙が待っているにも関わらず、聞こえているかもしれないが、構わず泣いた。

 大声で、悲しみを全て流してしまうかのように――


 きっと、秋人は全て分かっていたのだろう。
 
 優香が意識不明だった事も、夢だった事も。

 何もかも全て知っていたはずだ。


 脳死の友達なんて、きっと嘘だったのだ。

 それは秋人自身の事だったのだと思った。