「ママ! 明日香! 私の事分かる!?」

「ゆ、うか」

「おねーちゃん」

「良かった……っ!!」

 だが、やっと反応してくれたものの二人の表情は相変わらず絶望的だった。

 それにこっちを見ているが瞳に生気が無い気がする。

 二人とも、口を動かしているのだが何を話しているのか聞こえてこない。

「なぁに? 聞こえないよー」