私は泣いている彩夏の
背中をさすりながら、

辺りをキョロキョロした。


すると‥







「あ・・・」



屋上から学校の校内に
通じる扉の磨り硝子が
目に入った・・・







「よし‥
こうなったら・・・」

「え??」


私は扉へと近づいた。

彩夏は私を
不思議そうに見ている。









「このガラスをぶちやぶろう!」


私は拳を握りしめる。

頭の中では
“あしたのジョー”の
曲が流れている(笑)






「ぶ、ぶちやぶるって!!
無理だよっそんなの(焦)」

「やってみなきゃわかんないよっ!!それに‥これしか方法がないし・・」

「でも‥」


心配そうに
私を見つめる彩夏。

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