夏休みに入っても部活がある生徒達が毎日のように学校に足を運ぶので岡村学校は静かになることはない。

教室では部活に入っていない麻子とイズミがいた。

麻子・イズミ「だりーー……」

麻子とイズミは赤点を取ったため、学校での課題を命じられたのだ。


麻子「ﾏｼﾞでやってらんないわ！今日はとっとと遊びに行くわよ！」

イズミ「いーね！！そうしよう♪」

麻子「ちょっと理華呼んでくるわ」

イズミ「オッケー！！」

麻子は教室を出て音楽室に向かった。
ここに来るといつもｸﾘｽﾏｽの時の歌の稽古を思い出してしまう。
懐かしいなと思いながら音楽準備室を通ろうとすると誰かの声が聞こえた。

？？？「…なんで電話繋がらないの……？もしかして練習が忙しくて忘れられちゃったのかなぁ･･･。」


麻子(この声って…理華？？)

麻子はﾄﾞｱの隙間からそっと中を覗く。
すると理華が悲しい瞳を浮かべながら自分の薬指につけられたﾘﾝｸﾞを見ていた。

麻子(理華ってもしかして……彼氏いるの！？)


麻子は急いでその場を立ち去った。