生徒①「今日、演劇部のパフォーマンスだよ!!」

生徒②「なんかウワサによると教頭が女装するらしいよ!」


バタバタバタ


何人もの生徒が急いで体育館に向かっている。

イズミ「なーんか人気みたいね…ウチらも急ごっ」

光「ていうか麻子ドコ?」

理華「最近いないよね…」

イズミ「もう体育館にいるんじゃん??とにかく早くっっ」

体育館で演劇部が『シンデレラ』を公演する。

教頭が女装をするというのがウリだ。
特に期待しているイズミは教頭の恥ずかしい姿を撮ろうと、片手にはデジカメが握られている。



ザワザワザワ…


体育館のドアを開くと、生徒達で埋めつくされていた。


光「今年の舞台凄そうだね。部活休みでよかったぁ」

イズミ「あ、始まるよ!!」


『これより、演劇部による【シンデレラ】を公演いたします』

アナウンスが流れ、体育館は一気に静まり返った。

カーテンがゆっくり開き、暗闇の一部が光で照らされた。


シンデレラ「シクシクシク……」


光・理華・イズミ「!?」