ドンッ! ドシャドシャ……


勢いあまった麻子・イズミは光と理華に突っ込んだ。

教頭「ハンッ!全くイイ気味だ!!」

そう言って教頭はニヤリと笑った。
しかしそれを見ていた下校中の生徒が、

生徒①「今の見た?教頭が生徒転ばせてた…」

生徒②「えっ、何!?教頭が暴力!?」

生徒③「教頭、生徒殴ったらしいよ…」


教頭「違………っ、コイツらが!………。クソッ、覚えてろ~~~!!」

教頭はバイキンマンのように逃げ去った。
赤く腫れ上がった唇を押さえながら。

光「イッター。試合前なのに…」
理華「二人とも、やんちゃしすぎ!!」

二人は麻子とイズミを睨んだ。

麻子「ハハハ…イズミ!逃げるわよ!!」
イズミ「ラジャッ☆」

光「あ…!…ったく逃げ足だけは本当に速いんだから」

理華「でもあたし達らしいバレンタインじゃない?」

光「…まぁね」
こうしてドタバタなバレンタインは幕を閉じたのだ。