翌日、めずらしく理華がギリギリに駆け込んできた。

イズミ「おはよー、理華」

理華「おはよ!」

相変わらず、光は雑誌を読んでいる。

理華「おはよ、光」

光「…おはよ。」

イズミ「もー待ち合わせ過ぎてるし、麻子おいて行こー!!」

三人は学校に向かい、歩いていった。

………タッタッタッタッタッタッダン!!

麻子「アンタ達!!ちょっとくらい待ちなさいよ!」

麻子が汗をダラダラと流しながらすごい形相で言った。

イズミ「痛いなぁ!てか麻子、顔こわいから!!」

麻子「うるさい!」

そう言いながら麻子はイズミにヘッドロックをかける。

イズミ「麻子…サマ!!マジで死ぬ、死ぬ!!」

そんな二人を見て理華は楽しんでいる。

理華「アハハ!!もうイズミったら」

チリリーン♪

ふと前を見ると自転車が来ているのに、理華はまったく気づいていない。

それどころか自転車の前に理華がフラッっと飛び出た。

グイッッ


光「理華、気を付けて。」

言葉はクールだが、掴んでいる手は暖かくて優しい。

光「そこの二人!早く学校行くよ!!」