音楽室からは『Oh Holly night』の伴奏が聞こえてくる。光と理華はこっそり中を覗いた。

麻子「♪おぅ、ほぉーりナイッツ♪」

先生「倉田さん、何度言ったら分かるの!?そのふざけた歌い方はやめなさい!」

麻子「あたし真剣なんスけど…」

光・理華「…………」

理華「麻子が歌ってるトコ初めて見たケド…」

光「うん、なんていうか―」

イズミ「すっっげぇ音痴!!」

振り替えると、光と理華の後ろにはいつの間にかイズミが立っていた。


理華「イ、イズミ、声大きい!!」

光「バレるから!」

3人はまた音楽室に視線を戻すと、麻子がすごい形相でこちらを見ているのに気付いた。

光・理華・イズミ「………」
麻子の目は確実に『お前ら死にたいか?』と言っている……。


麻子の補講が終わり、4人は音楽準備室にいた。
あのあと、3人が麻子によってひどい目に合ったのは言うまでもない。

――――――――

イズミ「クラッカー持った~?」

麻子・光・理華「OK!!」
全員「メーリークリスマス!!」


パンパンパンッッ!

クラッカーからでる紙ひもで視界が遮られる。何やらイズミが背を向けゴソゴソとしていた。