光が向かった先はサッカー部。田村のいる部だ。遠くから田村に目で合図をして二人は用具室で落ち合った。

ガシッ

光は田村が来るや否や腕を掴む。

光「話と違うじゃない!!」

田村は光の手をふりほどきながら冷静に答えた。

田村「最初から約束守る気なんてなかったし。それに今は光ちゃんだって彼氏いるんだろ?何熱くなっちゃってんの?」

パシッ

光の手が反射的に動いた。

光「あんたは人の気持ちが考えられないの・・・?そんなんで理華を任せろなんてよく言えたよね。あんたみたいな器の小さい男には理華どころか一生誰も幸せにできないよ。フラレて当然!」

この言葉に田村は反応し、次の瞬間、光の胸ぐらをつかんだ。

田村「俺だって・・・!!理華と幸せになりたかったんだよ・・・でもダメだった。お前なら幸せにできんのかよ!女のお前なんかに!」

光は怒り狂う田村に屈することなく、ニラみ続けた。

田村「ちっ!」

田村は光を放ち、用具室を出て行った。