ハローウィーンはカップル発生率20%と、例年より大分減少という結果で終わった。
先生たちは不思議に思っていたが、もちろん麻子とイズミ、そして光の仕業である。

イズミ「私たちの作戦をくぐり抜けて付き合ったヤツラがいるなんて!」

光「まぁ、しょうがないじゃん。」

光は理華が守れたので大満足だった。

イズミ「だいたい、光が途中でサボるから!」


麻子「(余計な事言うんじゃないわよ!)あっ、ヤバイ!次の時間の宿題やってない!イズミもでしょ!?」

イズミ「ゲッ!やってねぇ」


2時間目の受験数学で麻子とイズミは必死に宿題をやっている。
光は、一番前で勉強している理華の姿を眺めながら、放課後に勉強に誘おうと考えていると

イズミ「…る!ひかる!」
光「!」

イズミのためにノートを渡そうとしたとき…

先生「おいっ相澤!この問題を前で問いてみろ!」

光はこの授業で初めて黒板を見たような気がした。

少し難しい問題だったが理系が得意なので、なんとか答えを求めることができた。

先生「なかなかやるな。」
生徒「おぉ!」

照れながら机に戻ったとき、ある方向から強い視線が自分に向けられているのを感じた。

田村だった。