歳をとることがただひたすらこわかった。
日が経つほどに近づいていく30。
寝て起きてを繰り返すほどに若さが身体から抜けていく気がした。
死ぬとは違う意味での恐怖。
23と29とではなにが違いますか。
29と30とではなにが違いますか。
わたしのどこがどう変わっていくのだろう。
毎日生まれ変わる細胞たち。
身体や頭を洗う度に流れ落ちる垢と髪の毛。
ともに命や若ささえ失われてしまっているようでならない。
悲しみや怒り。
生きていることへの怒り。