「キミ、二番乗りだね」



『え?』



「だって俺が一番乗りだもん」




そう言った男の子はニコッと笑い、私に近付いてくる。




なに……この人…



「キミ、名前は?」



目の前に立ち笑顔のまま、私の顔を見て聞いてきた





『…私は…桜川です』


「桜川さんか…。俺は穂田晴希(ホダハルキ)よろしく」




“握手しよっ?”



穂田くんは左手を私に差し出した