次の日、私はいつも通りにナオと一緒に学校に行った。

「すごいじゃん、キャプテン。僕も足怪我しなかったらなー…」

ナオは足を怪我したからサッカーをやめた。辞めなかったらキャプテンだったらしい。

「ナオ、また応援来て?」
ナオはにっと笑って、「当たり前」と言って頷いた。

昔っから試合の応援にナオがいたら安心したんだ。ナオはあたしの安定剤。ナオがいなかった時、私はぼろ負けしたと言うのは事実。
――だからナオがいたら頑張ろうって思えるようになってた。

「僕がいなきゃ、未来はシュート入んないもんね♪」
「…うん。何でだろう」


ナオがいない時―――。私はどうすればいいんだろう。

やっぱり、頼ってばかりじゃいけないんだよね。