「ね。拓真。それって誰との?」

「……」

あれ?何で何も答えないの?

「ね━━」

「…との」

「へ?誰?聞こえないよ」

「美涼との」

嘘っ。そんなのってないよ。

「前から“好きなの”って遊び半分で言われてて、俺も軽くスルーしてたけど、本気だったらしい。で、美雨は記憶戻らないし、このままずるずるひっぱっても迷惑だと思ってさ」




「……くじゃない…バカ」


「何?」

「迷惑じゃない。思いだそうと頑張ってたのに拓真のバカ。最低」

私は教室をとびだした。


ド━━━━━━ン!!!!!!

いたぁー


誰だよ。