二人で微笑み合う。
……わかるときが来るまで
しばらく、保留…
「ぁ、李呼なんか頼んだ?」
「まだだよ、アンタが電話してくるから」
「んだよ、お前が勝手に
行っちゃうからだろ?」
「……あたしの所為?」
「そんなこと言ってないけど…」
「…もういい、バカ!!!
アンタは女心の
勉強もしなさいっ!!!!」
そんなこんなで
自分のキモチの正体も
朱里のキスの意味も
よくわかんないまま
終わった1日。
いつか、わかる日がくる。
そんな気がするんだ。
「…ねぇ、おごってくれるんでしょ?」
「は?お前がここに来たんだろ。
だから無しだよ」
「えぇーっ!!?ケチ〜〜!!」
喫茶店の中で
あたし達二人だけ
ずっと騒がしかった。
.