………特別…



「そんなこと…言って……

スキでもナイくせに」




また、カラカラと

ストローで氷を回す。



沈黙が続く。





「……」


「……」




あぁ


あんなコト、言わなきゃよかったのに。



気まずくなっちゃった。







「………李呼…」


「な、なに…?」



朱里が、俯きながら言った。


妙にドキドキする。





「俺さ、李呼が
他の男とデートするの……

想像するだけでイヤなんだ」



「……」



あたしも

イヤだよ……?



朱里が




「あたしも…
朱里が他の子とデートするの


……ヤダ…」




ぽつり、と呟くと


朱里がバッと顔を上げた。




「……もう、わかんないの…」


「…俺も、よくわかんない」




やっぱりあたしたち



「あたし達、“恋の勉強”
しなきゃね」


「……あぁ…そうだな」



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