「俺が弱虫だから
李呼をたくさん傷つけた……
ごめんな…」
朱里の声
ちょっと震えてる。
「……うぅん…
今、幸せだから
なんでもいいや……
朱里…大好き……」
あたしも、力いっぱい
朱里を抱き締めた。
「あれ?
『大嫌い』じゃなかったの?」
また意地悪を言ってくる……
まったく、子供みたい。
「あれは、ヘタレ朱里のこと。
勇ましい朱里は
大好きだもん」
ちゅっ
頬にキスした。
朱里の肌は、スベスベで
触ってて気持ちいい。
「……李呼…?
ちょっと、危ないから…
離れて…」
「えーっ?」
無理矢理、引き剥がされた。
うぅ、寂しいよっ…!!!
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