「でも、一緒にいるうちに


強気なところとか
意外と器用だったりとか……

いろんなところがわかって…


もっともっと、はまってた」




あたしを捕える

真っ黒の瞳。



吸い込まれそう……





「…でも、あんまり可愛いから
手を出したくなっちゃって……


いっつも余裕なくて
ギリギリだった」




アハハと笑う朱里。


前に確か、そんなことを

言ってた気がする。





「……で、キスしたら
泣かれたからさ…?

近くにいれないな……って。


俺、ヘタレだから…告白して断られて

傷つくのが怖かった…」




耳元で囁く朱里。


耳に息がかかって

くすぐったい。



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