「………お前なぁ…」



呆れた とでも言うように

ため息をついてから


朱里が口を開く。




「好きな女がそんな格好で
いるってだけで、我慢すんのに必死なの。

なのにお前は……バカか!?

襲ってほしい としか、思えねぇっつの……」



「……ぅ、だって…
朱里がキスするからいけないんじゃん!!!

ホントは、テスト終わってから
言おうって決めてたのにっ…!!」



言われっぱなしが
気に入らなくて


言い返すと……





「………っ…!!!?」



首筋を


撫でられる。






「……お前さ…
この状況、把握してる?

俺、いつでも襲える状態だぜ?」




朱里が


意地悪な顔で言った。



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