大きな風で、木に掛かっていたリボンが落ちた。 ん?何か書いてある。 【奏へ、あたしは奏といてすっごく幸せだったよ☆ 莉奈より】 それは、オレの気持ちを理解したようなものだった。 「莉奈、いつの間にこんなもん置いといたんだよ!」 オレは自然と涙がこぼれた。